七十二候をおいかけて

日本の四季をさらに細かく区切った七十二侯。ひとつずつ知っていきたいと思います。

七十二候をおいかけて

春になったら、ぽかぽかあったかくて優しい香りのする空の下を満開の桜を見上げながらお散歩したくありませんか?

夏になったら太陽がカンカンに照っている地面をふうふう言いながら歩いて、冷たくて甘いアイスを「溶けちゃう!」って笑いながら食べることがすき。

秋になったら、赤や黄色に鮮やかに色づいた紅葉を綺麗だねえって言いながら眺めて、さつまいもとかかぼちゃのお菓子をたくさん買い込んで、飽きれられるまでの恒例行事もしたい。

今は冬で寒いけど、雪がしんしん積もっているなかであたたかいおうちにこもって、こたつに潜り込んでゆっくりおしゃべりするのもいつもより距離が近く感じられて嬉しくなっちゃう。

 

「春」「夏」「秋」「冬」

季節を感じながら生活することって、日本で暮らしていると、つい当たり前のことのように感じてしまうけど、もしかしたらとってもわくわくすることかもしれません。

夏は暑い、冬は寒いから嫌いだという人もたくさんいるけれど、それぞれの季節にしかできないことをちょっとずつ味わっていくことが出来たら、毎日が今よりもほんの少し楽しくなるのではないでしょうか?

とは言っても一年間は365日もあります。
それをたったの4区分でしか分けられていないのに、違いを満喫しようにもなんだか大雑把になってしまうかも…なんてちょっと不安になりますよね。

そんなわけで、四季よりももっともっと細かく分けられている「二十四節季」。さらに分けられた「七十二侯」について詳しく調べてみることにしました。

 

◆季節の分けかた

 

そもそも季節というのは一体どのようにして分けられているのでしょうか?

現在日本で使われている暦というのは新暦というものになります。

これは太陽が地球を一周する時間を365日に分けたもので「太陽暦」とも呼ばれているものです。

しかし、明治時代まで日本で使われていた暦というのは、太陽太陰暦といって、太陽歴と月に満ち欠けで一か月を判断していた「太陰暦」とが混ざったものを使用しています。

これが今でいう「旧暦」にあたるものです。

なので、新暦と旧暦では季節や月日の感覚が異なってくるのです。

日本の四季は大体3か月ごとに変わりますが、旧暦では一年の始まりに新しい年が始まります。

つまり、

【旧暦】
春…1月、2月、3月
夏…4月、5月、6月
秋…7月、8月、9月
冬…10月、11月、12月

ということになります。

年賀状などに「迎春」とか「新春」と書くのはこういったことがあるからなんですね。

◆二十四節季と七十二侯ってなに?

 

では上記でもふれた「二十四節季」「七十二侯」というのは何なのでしょうか。

これは一年を4つに分けた「四季」のほかに24等分した季節のことになります。

春分夏至秋分冬至というのは祝日にもなっていたり、と聞いたことがあるかたもたくさんいらっしゃると思います。

これに、「四季」のそれぞれの始まりを表す立春立夏、立秋、立冬とそれぞれの季節のなかで重要なポイントとなる日をいれて24等分され最後に「大寒」で締めくくり一年間となります。

これが「二十四節季」です。

さらにそれをもっと細かく、季節ごとに出来事や自然現象をあらわしたものを「七十二侯」と言います。

「四季」のなかに「二十四節季」がありさらにその中に「七十二侯」があります。

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さて、3日後の2月4日は旧暦でいうとお正月にあたります。

春の始まりであり、一年の始まりですね。

わたしは2018年、この「七十二侯」に注目して日々を過ごしてみたいなあなんて思っています。

七十二侯の節目ごとに季節の事柄を知って、ゆっくりといろいろなものを見つめて過ごしてみたら、いまはまだ気付けていないいろいろなことにも目を配ることが出来るようになるんじゃないかなってどきどきしてます。

七十二候ごとの項目についてあれこれ思うことを書き連ねていってみようかなあ、なんて思っています。

一年間見守ってくれたら嬉しいです。よろしくお願いいたします。